CHASSESPLEENの日記

2018年2月4日に別府大分毎日マラソンを、山中先生から数秒遅れで完走し、燃え尽き、今後の方向性が定まらぬまま、憂いを払うべく綴る連絡帳。

もう

夏も終わりだけど。f:id:CHASSESPLEEN:20180919081058j:image

(ニュースQ3)汗かけない子、エアコンのせい?:朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/articles/DA3S13684925.html

 記録的な暑さに見舞われた今夏。学校の教室にエアコンを導入する自治体が増えている。一方で「エアコンを使うと汗をかけない子どもになるのでは」と心配する声もある。本当なのだろうか。
 ■二つの体温調節
 部屋が暑い時や、走っている時に、顔を真っ赤にしている子どもをよく見かける。実はこれ、体の熱を放熱しているために起きている現象だ。
 人間は二つの方法で体温を調節している。一つは皮膚の血流を増やして空気中に放熱する方法。もう一つが発汗で、汗が気化する時に熱が奪われて体温が下がる。大人は、この二つをうまく使って、体温調節をしている。
 ところが子どもは汗を十分にかけず、体温調節を皮膚からの放熱に頼っている。顔が赤くなるのは、顔の皮膚の血流が増えるため。気温35度を超えると、逆に皮膚から熱を体内へ取り込んでしまうので熱中症に特に注意だ。子どもは汗っかきだと思いがちだが、実は違うらしい。
 では、子どもはいつ、汗をしっかりかけるようになるのだろう。
 このテーマでよく引用される本が久野寧(くのやす)・名古屋大学名誉教授(故人)の著書「汗の話」だ。汗をかく汗腺について子どもから大人まで調べ、その数が2歳半ごろまでに決まると導き出した。寒い国に生まれた人は少なく、熱帯では多い傾向にあるという。「幼いころはエアコンを控えて」という説の根拠はこれらしい。
 ■運動で機能育つ
 だが、汗で体温調節するために大事なのは、汗腺の数よりも、汗腺から出る汗の量と、反応のすばやさだ。中京大学の松本孝朗(たかあき)教授によると、子どもはひとつの汗腺から出る汗の量が少なく、特に運動時などに、大人のようにうまく発汗できない。こうした発汗機能は思春期ごろに発達する。「汗をかく力は幼い頃に育つ」わけではなさそうだ。
 では、エアコン漬けになると発汗機能が育たず、夏を乗り切れない子どもになるのだろうか。
 松本さんは「通学時や体育の授業、遊びの時間に汗をかくことで暑熱順化は起きる」と話す。暑熱順化とは、暑い中で運動することなどで、たくさんの汗をすぐにかけるようになることだ。体温上昇や心拍数の増加が抑えられ、子どもなりに暑さに耐えられるようになる。
 暑熱順化は1日に1~2時間、暑い環境にいれば、数日~2週間程度で起きる。教室や自宅でエアコンを使っても、そのほかの生活で汗をかく準備はできる。
 松本さんは「『暑熱順化が必要だからエアコンを使うべきでない』というのは間違っている。特に今年のような災害級の酷暑では、命を守るために必ず使うべきだ」と指摘する。
 ■大人も体作りを
 一方、大人も、汗をかく力を身につけて、暑さに耐えられる体づくりをすることは大切だ。大阪国際大の井上芳光教授によると、5~6月ごろから、1~2週間かけ、「やや暑い」環境で「ややきつい」と感じる運動を意識的にすると良いという。3分ごとに早歩きとゆっくり歩くことを繰り返す「インターバル速歩」という方法もある。井上さんは「普段の努力で汗をかく最大値を上げておくといい」と話している。
 (鈴木彩子、松本千聖、水野梓)