CHASSESPLEENの日記

2018年2月4日に別府大分毎日マラソンを、山中先生から数秒遅れで完走し、燃え尽き、今後の方向性が定まらぬまま、憂いを払うべく綴る連絡帳。

素材比較

ポリエステル?ナイロン?レーヨン?今さら聞けないファッション・アパレル業界マテリアル用語【化学繊維編】 | HR TALKSf:id:CHASSESPLEEN:20190625100539j:image

ポリエステルは、石油を原料とする合成繊維です。1950年にアメリカで開発されました。その後、日本でもライセンスを取得して製造する企業が増え、「テトロン」や「エステル」などの商品名で市場に流通します。ポリエステルはさまざまな製品に使われ、私たちにもとても身近な素材です。世界的に見ても、これだけ生活に身近な合成繊維はないと言ってもいいでしょう。ポリエステルの最大の特徴は、混紡して用いられることが多いという点。ポリエステルだけで繊維にするのではなく、他の素材と一緒に撚り合わせて使われます。衣服に使われる場合は、綿素材と混紡されることが多いです。セーターやワイシャツなど、さまざまな製品に使われています。ポリエステルの強みは、混紡することでシワができにくくなるという点です。また、収縮なども起きにくく、長期間劣化せずに使用できることから、ユニフォーム等にも用いられます。何度も洗って使いたいスポーツウェアに等にも最適で、アイロンを使わずに着ることができる素材でもあります。むしろ、ポリエステルは熱に弱いデメリットがありますので、アイロンをかけるとすれば、必ずあて布をしなければいけません。火の近くなどに近づくと繊維が溶ける危険性があるので、火を扱う場合の着用は注意が必要です。

レーヨンはポリエステルとナイロンのような合成繊維とは違い、再生繊維に分類されます。レーヨンは英語でrayonとつづり、「光」という意味の“ray”という語が使われています。この名の通り、光沢があって、絹のような見た目をしているのが特徴です。レーヨンは、「絹のような人工の繊維を」という目標のもとに開発されました。強い光沢があり、ドレープ性がある点は、確かに絹に類似する点です。ポリエステルとナイロンとの大きな違いは、吸湿性が高いことと静電気が起きにくいことです。衣料品に使用しても身体にまとわりつくことがなく、快適に着ることができます。耐熱性があることも、合成繊維と違う点です。摩擦熱によって穴が開くなどの心配もありません。ただし、デメリットもあります。吸湿すると強度が低くなるため、洗濯をすると縮みやすいということです。濡れると型崩れもしやすく、しわにもなりやすいため、扱いには注意しなければいけません。部分的に水分を含むと、それがシミとなって取れなくなることもあります。特に、擦って拭き取ろうとするとその摩擦で白化(白くなる)ことがありますので、こすらずに乾いた布に染み込ませ、乾かすことが最適な対処法となります。