CHASSESPLEENの日記

2018年2月4日に別府大分毎日マラソンを、山中先生から数秒遅れで完走し、燃え尽き、今後の方向性が定まらぬまま、憂いを払うべく綴る連絡帳。

初もの

痩せていたのでカボスで。

サンマはどこへ消えた? 漁の出足「50年で最低水準」 水揚げ「ほぼゼロ」も:朝日新聞デジタル

 秋の味覚「サンマ」の漁の出足が、大不漁となっている。今秋に日本近海に来遊する量の予測からその恐れは出ていたが、現実になってきた。スーパーや飲食店はサンマの確保に四苦八苦し、店頭の値段も上がって食卓に影響が出ている。

 ■市場平均価格、昨年の倍
 サンマの水揚げ量日本一を誇る北海道・根室の花咲港。秋の漁が8月上旬、小型船を皮切りに解禁、同月16日までに戻ると衝撃が走った。水揚げはほぼゼロ。22日に中型船が実質的に「初水揚げ」をしたが、その量は17トンで、昨年の120トン強を大きく下回った。
 26日に大型船の帰港が始まったが、昨年のこの時期の量には及ばない。サンマ漁船の古林勲機関長は、「魚群がなかなかいないうえ、魚体も小さめ。例年になく漁は厳しい」と話す。
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 <「祭り」にも暗雲> 毎年恒例の「根室さんま祭り」にも暗雲が漂う。9月21、22日に開き、会場で箱詰めの生サンマを販売して開催費に充てる計画だが、不漁で必要量を確保できるかがわからない。
 宮城県気仙沼市気仙沼港では8月27日に初水揚げがあり、60トンを超えた昨年の1割強の8トンだった。6割が130グラム未満と小さい魚が多い。
 東京・目黒駅前で9月8日に開かれる「目黒のさんま祭り」は今年、炭火焼きのサンマを冷凍物にすることに。毎年生サンマを送ってくれた岩手県宮古市が、不漁で祭りに必要な7千匹を確保できなかった。北海道産への切り替えも検討したが、脂の乗りが良いものを集められなかったという。祭りの実行委員長の中崎政和さんは、「今回で24回目だが、こんな事態は初めてだ」とため息をつく。
 同県大船渡市で8月25日にあった恒例の復興支援の恩返しイベントでも同様に、炭火焼き用の生サンマが冷凍になった。
 漁業情報サービスセンターによると、8月に全国で水揚げされたサンマは約1千トン。約9千トンだった昨年どころか、48年ぶりの大不漁だった2017年(約7千トン)にも届かない。市場での平均価格(1キロあたり)は642円。昨年(316円)の倍に跳ね上がった。
 渡邉一功・漁海況副部長は、「今秋のサンマ漁の出足は、過去約50年間で最低水準とみられる」と話す。
 08年は34万トンあった日本のサンマの水揚げ量は、15年以降は10万トン前後と不漁続きだ。水産庁は、日本近海の海水温上昇で、温かい水を嫌うサンマが近づかなくなったことに加え、中国や台湾の漁船による公海での漁が本格化し、資源が枯渇していることが原因とみている。
 国の研究機関「水産研究・教育機構」の予測では、今秋に日本近海に来遊するサンマの量は、比較できる03年以降で17年に次ぐ少なさだった。このため大不漁の恐れが出ていたが、予測通りの出足になっている。
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 <漁場、より沖合に> 不漁続きの近年は、漁場が従来よりも沖合にできる傾向がある。水研機構は、9月下旬になれば来遊量が増えると予想するが、今年の漁場は近年よりもさらに沖合になると見ている。
 沖合だと燃料代がかさむうえ、往復に時間がとられ、漁の時間が短くなる。鮮度の維持も課題になる。冷凍設備が無く、沖合で漁ができない小型船も少なくない。同センターの渡邉副部長は「9月下旬以降も厳しい水揚げの状況は続くのではないか」と予想する。(大野正美、佐々木達也、大日向寛文)

 ■398円…「高え!しかも細い」 昨年の冷凍物の提供も 飲食店やスーパー、仕入れ苦慮
 東京都江東区のスーパーで8月末、並べられたサンマを目にした中年男性は妻に「高(たけ)え!」と話しかけた。1匹税抜き398円。手にしたパックのサンマを見つめ、「しかも細い」とつぶやいて棚に戻した。
 秋のサンマは飲食店やスーパーにとって、目玉商品の一つ。各社は不漁の対策に苦慮している。
 イオンは、まとまった水揚げがあった時には即座に仕入れるが、生サンマが品薄になることも。その時は冷凍物やほかの青魚を並べて穴埋めしているという。イトーヨーカ堂は、「企業努力で十分な量を確保している」。ただ価格は安売り時でも1匹198円と例年よりやや高めだ。頭や内臓をとるなど「付加価値」を高め、割高感の払拭(ふっしょく)を図る。
 定食チェーンの大戸屋は、9月3日に始める予定だった「生さんまの炭火焼き定食」の発売を延期した。「漁は自然が相手なので、水揚げが増えるのを待つしかない」と担当者。9月下旬の販売開始を検討中だが、例年より値上げする可能性もあるという。
 「ほっともっと」は10日から10月中旬までの限定で、サンマ1匹を使った「北海道産さんま塩焼き御膳」(税込み690円)を売り出す。運営するプレナスの担当者が「太くて脂が乗っていて、おいしいです」というサンマは、昨年とれた冷凍ものになる。(佐藤亜季、土居新平)

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